HYDROPONICS / 水耕栽培を始めたい方へ

サンスイ水耕栽培設備の設備費用と収益性

サンスイ水耕栽培設備を導入し、水耕栽培事業を運営する際のコストや収益を、初期投資費用・年間収支・サンスイ生産組合所属の生産者の実績という3つの観点から紹介します。


初期設備投資費用について

新規に水耕栽培事業を開始する際、温室(硬質プラスチックハウス)の建設費用が1平方メートルあたり約1万5,000円程度、水耕栽培設備の建設費用が1平方メートルあたり約1万8,000円程度になります。従って、1平方メートルあたりおよそ3万円の設備投資資金が必要になります。

就農支援資金などの政策の活用をお勧めしています。

収穫量について

サンスイ水耕栽培設備で作物を栽培した際の年間収穫量は、作物にもよりますが1平方メートルあたり10から20 kgにもなります。

例えば1,000平方メートル(1反、300坪)の敷地でサンスイ水耕栽培設備を導入した生産者のケースで、平成24年の水菜の出荷量の実績値は約21トンになります。この実績は、平均的な水菜の収穫量である1000平方メートルあたり約1.7トン(政府統計データより)という数字を10倍以上上回ります。

事業例

300坪の敷地で、サンスイ水耕栽培設備を導入し、水菜を栽培する場合の事業例を示します。

設備投資資金3,300万円
年間収穫量21,000 kg
設備投資資金の全額を借入金でまかないます(金利 3%)。
耐用年数15年間、残存価額をゼロとした定額法で減価償却します。
収穫した水菜は1袋の内容量を100 gとし、1袋72円で販売すると仮定します。
年間売上高1,510万円
製造原価材料費(種子、肥料など)220万円
労務費(パート人件費など)410万円
経費(電気代、燃料費など)160万円
販売管理費運送費など125万円
減価償却費220万円
支払利息など100万円
年間経常利益275万円

上記の例の通り、1年間で収穫した水菜21トンの売上高が1,510万円、製造原価として790万円、販売管理費として345万円、その他費用が100万円となり、利益が275万円となります。

サンスイ生産組合の実績

平成24年のサンスイ生産組合員の実績を以下に示します。

作物敷地 (坪)売上高 (万円)税引前利益 (万円)
ほうれん草5002,423990
水菜3001,421318
サンチュ3001,473419
空心菜8002,8201,173
みつば500826337