
空芯菜を育てるアグリハウス石川の石川哲也さんに、水耕栽培を始めたきっかけ、日々の管理で大切にしていること、サンスイとの関わりを伺いました。
こちらで育てているお野菜を教えてください。
石川哲也さん(以下、石川):空芯菜です。サンスイの設備を使った水耕栽培で、年間を通じて栽培しています。
空芯菜は夏が旬の野菜なので、季節によって生育のスピードや収穫量は変わります。特に冬場は時間がかかりますが、安定して出荷できるよう、日々の管理を続けています。
水耕栽培を始めたきっかけを教えてください。
石川:もともと水耕栽培に詳しかったわけではありません。家に田んぼがあり、父が仕事を退職するタイミングで、農業で何かできないかと考えたことが始まりでした。
その頃、足助町で水耕栽培の施設を活用した事業があり、サンスイの設備や研修に関わる機会をいただきました。20代前半の頃です。そこから水耕栽培に取り組むようになり、現在は家族と一緒にアグリハウス石川で空芯菜を育てています。
サンスイと一緒に取り組む良さは、どんなところにありますか。
石川:分からないことがあればすぐに相談できることです。距離も近く、何かあれば見に来てもらえる。作物の調子が気になる時や、設備面で確認したいことがある時に、気軽に聞ける相手がいるのは大きいです。
もう一つは販路です。野菜は作って終わりではなく、届けるところまでが大切です。自分一人で営業して、販売先を広げていくのは簡単ではありません。サンスイが組合として窓口になり、販売や出荷を支えてくれることで、私たちは栽培に集中できます。
日々の栽培で大切にしていることは何ですか。
石川:毎日同じことの繰り返しではありますが、同じように見えて、毎日少しずつ違います。葉の状態はどうか、機械の調子はどうか、水の音に違和感がないか。毎日見ているからこそ、少しの変化に気づけるようになります。
朝、ハウスに入った瞬間に「今日は何か音が違うな」と感じることもあります。そういう小さな違和感を見逃さないことが、品質を守ることにつながっていると思います。
品質を守るために意識していることはありますか。
石川:一言で言えば、プライドです。自分たちが作ったものを、消費者の方に届けている。だから、胸を張って出せるものにしたいと思っています。
収穫や袋詰めの時には、葉の状態を何度も確認します。もちろん農産物なので、いつも完璧にいくわけではありません。ただ、日々きちんと見ているからこそ、何かあった時にも原因を考え、次に生かすことができます。
サンスイにも相談しながら、作物の状態に合わせて対応しています。一人で抱え込まず、必要な時に相談できることも、品質を安定させる上で大切だと感じています。
空芯菜の魅力は、どんなところにありますか。
石川:栄養価が高く、食物繊維を豊富に含んでいるところです。毎日の食事に取り入れやすい、体にうれしい葉物野菜だと思います。
そして、サンスイの水耕栽培で育てた空芯菜は、やわらかくて生でも食べられます。一般的には炒め物のイメージが強いかもしれませんが、サラダでもおいしく食べられます。クセが少なく、いろいろな料理に合わせやすい野菜です。
おすすめの食べ方を教えてください。
石川:定番は炒め物ですが、生で食べるのもおすすめです。細かく刻んで、鰹節をのせて、めんつゆや醤油をかけるだけでもおいしいです。ごま油や少し辛みのある調味料を合わせると、おつまみにもなります。
シーザードレッシングをかけたり、スティックタイプのお菓子と和えたりすると、子どもにも食べやすい味になります。お浸し、鍋、味噌汁、ラーメンの具材など、使い方は本当にいろいろあります。
この仕事をしていて、嬉しいと感じる瞬間はどんな時ですか。
石川:食べた方から「おいしかった」と言ってもらえる時です。それが一番嬉しいです。
「スーパーで空芯菜を見かけたけれど、あれは石川さんのところのものかな」と聞かれることもあります。そうやって知ってもらえること、食べてもらえることが励みになります。
これから目指していきたいことはありますか。
石川:空芯菜は、まだこの地域ではよく知られている野菜とは言えません。だからこそ、もっと多くの方に知ってもらいたいです。
食べてみるとおいしく、栄養価も高く、いろいろな料理に使えます。いつかこの地域でも、スーパーに行った時に自然に空芯菜を手に取ってもらえるようになれば嬉しいですね。
最後に、空芯菜を手に取る方や仕入れを検討されている方へメッセージをお願いします。
石川:空芯菜に興味を持ってくださったお店やスーパーの方には、ぜひサンスイへご相談いただけたら嬉しいです。
消費者の方には、まずはいろいろな食べ方を試していただきたいです。炒め物はもちろん、生でも、和え物でも、汁物でも使えます。毎日の食卓に、気軽に取り入れてもらえたらと思います。